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会社紹介(製品今昔物語)

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8年のブランクを経て

2008年6月

このニュースを暫く休んでいる内に、8年ほどが過ぎてしまった。竜宮城で貰った玉手箱を開いたら瞬く間に白髪になってしまった浦島太郎のように、本田も白髪が多く体力も衰え、すっかり老人(65歳)になってしまった。

 また8年の歳月は、科学技術の進歩或いは社会情勢の変化から見ると、大変大きなものであったように思う。そこで、このニュースを牛歩の如くのらりくらりと過去のことを書いていると、益々忘れ去られてしまうように思うので、この記事からは「マイクロテックニチオンの現在に至った8年間」を一つの事業でお伝えし、次のステップに進めたい。

DNAチップの開発

 1999年より取り組んできた電気化学発光法によるDNAチップの開発は、その内容を詳細に発表することなく、ひとまず終えようとしている。そこで、この紙面を使い簡単ではあるが、経緯と当時の我々の夢を紹介したい。

 電気化学発光法による遺伝子検出のベースは、(株)東芝の電気化学的「遺伝子検出法」にある。弊社は、1999年9月に(株)東芝と、同社が所有し開放特許とした特許第2573443号他8件の実施許諾契約をし、その上に弊社独自の電気化学発光法(マトリックス型電極基板を用いた発光検出システム)を知財とし研究開発に取り組んだ。

  (株)東芝からは専用実施権ではなく通常実施権であったので、その後数社が同じ特許実施許諾契約をした様である。この特許開放から弊社が実施許諾の契約に至るまで、千葉県知的所有権センターの特許流通アドバイザー稲谷様に指導・協力・支援を頂けたことで一早く取り組めたと感謝している。

 機材の開発は弊社技術者、研究主体は弊社研究者が行い、千葉県工業試験場生物工学課の田中課長(現千葉県産業支援総合研究所田中部長)、日本大学薬学部薬品化学教室内倉和雄助教授(現同大学薬学部分析化学教室教授)、日理工業 (株)丸山昇社長の指導・協力のもとにマイクロ技術研究会を開き、電気化学発光法によるDNAチップの研究が始まった。

 2000年には平成11年度補正予算による創造技術研究開発計画が採択され、機材の開発と基礎研究することが出来た。その後、開放特許を活用しDNAチップの開発を行っている新聞の記事を見た某臨床検査会社から共同開発の申し入れがあり共同研究開発が始まった。

 2001年には千葉県技術改善費補助金を頂き、商品化を目指し電極基板の設計試作・量産化を行い本格的な試験が出来る研究体制となった。ここで始めて、
@電極基板上にDNAがどの様に付くのか。
Aその他の生体試料は付かないのか。
B本来2本鎖となった(ハイブリした)DNAに入り込む挿入剤は何処に付いたのか。
などの疑問を抱く測定結果が出て来て、生物学も化学も知識のない者が、改めてこの開発には奥の深い研究が必要と感じさせられた。

 2002年には、東葛テクノプラザが管理法人で、東京理科大学・理化学研究所・九州大学が共同研究機関として加わり、地域新生コンソーシアム研究開発事業計画が採択され、ソラレンを用いた挿入剤の開発・電極基板の表面構造調査・種々のPEG等を用いて非特異吸着の防止等を研究したが、残念ながら期待したほどの大きな効果が得られなかった。

 その後、企業における応用面を中心とした共同研究が始まり、或いはC大学との新しい挿入剤の研究が進められ非特異吸着も抑えられる様になったたが、成果を利用する企業がPCR(遺伝子増幅法の一つ)を使わずに検出できるレベルまでの感度に至らなかったことが大きな原因で共同研究を中止することを決定した。

 大きな夢に向かって研究費を注ぎ込んだものの、人材・資金の乏しい中小企業が成功させるには、余りにも遠大な事業であった様に思う。同じ特許の許諾を得て、研究開発を取り組んだ中小企業も数社あったが、何処も成功にいたらず、一つの企業は消滅した。

 しかし、皮肉なことにこの事業を復活させた(株)東芝は電気化学的な遺伝子検出システムを製品化した。 弊社では、取り敢えず研究開発を中断した状態であるが、将来的には電気化学発光法の測定装置(electro-chemiluminescense analyzer)を分析装置として製品化させたい。


 さて、8年間のブランクに関して、読者の皆様に報告せずに、その後のことを書いていくことは、フェアーではないように感じられ、簡単ではあるが報告させて頂いた。


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