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検量線の作成

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ATP標準液を用いた検量線の作成

GeneLightに搭載されているATP濃度の計算機能は検量線が0点と2×10-10mol/l の2点間で引かれた簡易的なものです。そのため「RLU measurement Mode」で表示されるATP濃度は概算値となってしまいます。

拭き取り検査などの衛生試験では充分に対応する事が出来ますが、学術的な研究に用いるには精度が不足しているといえます。そこで正確な検量線を実際の実験系に近いかたちで求めておく事が必要となります。

その一例としてATP標準液と発光試薬を用いた検量線の作成方法を紹介します。

試薬

器具

    【注意事項】

  1. 常在菌や唾液などのATPが混入しないように細心の注意を払う。
  2. 常試薬は全て常温に戻して使用する。
  3. ATP標準液と発光試薬の混合は泡立てず行い混合後、速やかに測定する。

操作

  1. ATP StandardをATPフリーウォーターで希釈しATP標準液を作成する。
    (10×10-8〜10×10-11mol/lまで10倍希釈していく。)
  2. GL55を起動し「RLUmeasurement Mode」にする。
  3. 測定チューブにATP標準液を100μL入れる(測定は低濃度から行う。)
  4. 発光試薬を100μL加えて軽くタッピングし測定する。
    (発光試薬を加えたら速やかに測定する。)
  5. RLU値を記録し検量線を作成する。
    (対数グラフを作成すると直線性が分りやすい。)
Fig. ATP検量線の作成例


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