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ZEECOM 光学系オプション ラインナップ

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粒子のサイズや性質に合わせて光学系を変更

 ZEECOMの光学系はコロイド分散系を観察することに最適化した構成に調整されていますが、標準仕様では観察が難しいサンプルに対しては、オプションとして光源やレンズなどの光学系を変更することが出来ます。また光学部品の交換や追加以外にもご要望に応じたカスタマイズにも対応いたします。

レーザー波長 (ナノ粒子)

 サンプルの特性に応じて、標準仕様の赤色レーザー光源を別の波長に変更することで、 観察対象を広げることができます。

■青色レーザー
標準仕様の赤色レーザーを、より高出力で波長の短い青色レーザーに変更します。微小な粒子を観察し、自動追尾測定することが出来るようになりますが、光学的な特性により、位置合わせなどの取扱いが難しくなります。

参考:アプリケーションノート「ZC-BF04_レーザー光源の波長と出力」

■その他  指定波長への変更
緑色レーザーなどご要望に応じた波長への変更が可能です。目的に合わせて最適の光学系をご提案します。

■二波長光源型(ツインレーザー)
2種のレーザー光源を搭載し、切り替えて使用することが出来ます。波長ごとに光学的に観察位置のズレがあるため、切替の際に位置決定が必要となります。多様なサンプルを取扱う場合にお勧めです。

対物レンズ (マイクロ粒子)

ZEECOMの標準仕様では視野の明るさと計測範囲に適した条件として10倍対物レンズが搭載されています。マイクロオーダーの粒子では他の倍率のレンズが有効となる場合があります。

■5倍対物レンズ(大きな粒子のゼータ電位測定)
視野が広く広範囲の観察が可能となります。粒径が大きい粒子は沈降や上昇が速いことがあり、電気泳動方向の計測に十分な時間を視野に収めることが出来ない場合に使用します。ただし焦点深度が広いため、静止層位置からズレた粒子を計測する事が増えてしまいます。

■20倍対物レンズ(大きな粒子の粒径分布測定)
粒径が大きい粒子ほどブラウン運動は小さく、その変位を捉える粒径分布測定では誤差が大きくなります。20倍レンズを使用すると粒子の移動距離を大きくとらえることができ、粒径算出の精度が上がります。
※ 20倍レンズでは視野が暗くなるため、微小な粒子の僅かな散乱光をとらえることには向いていません。また焦点深度が狭いため、奥行方向のブラウン運動により視野から外れやすくなります。

観察例 Latex粒子(5 μm)

10倍レンズでは個々の点をコントラストよく観察でき、焦点深度が狭いことからゼータ電位測定に適しています。
標準 10倍対物レンズ
5倍レンズでは広い視野で凝集物の数を把握しやすく、沈降する粒子も長時間測定できますが、静止層から外れた粒子が同時に観察されています。
オプション 5倍対物レンズ
20倍レンズでは僅かなブラウン運動が拡大されますが、沈降する粒子は追尾時間を長く取ることは出来ません。また凝集塊の様子をはっきりと観察できます。
オプション 20倍対物レンズ

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