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多項目の表面性状測定装置を発表（産総研との共同開発）
〜業界初、膜厚測定、濡れ性（接触角）測定、吸着量の解析を１台で処理〜
2005年5月16日
理化学機器の研究開発ベンチャー、株式会社マイクロテック・ニチオン（代表取締役：本田 周（めぐる）、本社：千葉県船橋市）は本日、業界初となる、膜厚測定、濡れ性（接触角）測定(*2)、吸着量の解析(*3)が1台で可能な多項目表面性状測定装置「バイオ・リフレクトメーター」（型式：BLUE SKY RM-8000、以下「リフレクトメーター」）を発表し、量産モデルを5月18日の国際バイオ・エキスポの同社展示ブース（東ホール41-32）にて、初めて公開することを発表いたします。
リフレクトメーターは、独立行政法人産業技術総合研究所（茨城県つくば市）が保有する特許(*4)を用い、同研究所光技術研究部門、松村英夫主任研究員の指導のもと、同研究部門およびマイクロテック社が共同開発した多項目表面性状測定装置で、同研究所独自開発の液膜落下法（*２）と光リフレクトメトリー（偏光解析）(*1)を組み合わせた技術により、ナノメートル単位の高分解能と、高い操作性を実現しています。
(*1) 【光リフレクトメトリー】
レーザー光源と高感度フォトダイオードを用いて、光反射の偏光状態を評価する測定技術。
(*2) 【（吸着層表面の）濡れ性・疎水性・親水性・接触角の測定：液膜落下法】
生体分子などの吸着層表面を落下する液体薄膜の落下速度の測定。所定の時間、試料板を、生体分子等を含む水溶液に浸漬した後に、瞬時に試料板の一部を気相中に露呈させ、試料の2点間における光反射強度の変化、又は干渉縞等の光学的信号を測定する。
(*3) 【（生体分子等の）吸着量の解析】
光リフレクトメトリーを用いた、試料版に付着する付着物質量（膜厚）の経時変化の解析。例えば浸漬中に付着するたんぱく質等の生体高分子の特異的、および非特異的吸着現象の時間経過を解析できる。
(*4) 【特許】 「生体分子吸着層の動的界面張力測定法とこれに用いる装置」及び「 生体分子吸着層の測定方法及び装置」
マイクロテック社は同製品の市場展開において、各種バイオセンサーの基材開発、医薬・再生医療分野での生体高分子の特異的および非特異的吸着現象の制御、さらにケミカル、コーティング技術など様々な研究分野での用途を見込んでいます。さらに、従来は各測定項目別に分析装置を用意する必要がありましたが、同装置は1台で膜厚測定、濡れ性（接触角）測定、吸着量の解析が可能となり、ユーザーの大幅な費用削減効果を訴求することで、市場ニーズを取り込めると考えています。
同製品は、各種基材に吸着またはコーティングされた薄膜の、レーザーによる非接触の膜厚測定が可能なことに加え、独自開発の溶液セルを用いた吸着量の解析、濡れ性測定なども同製品1台で測定できることから、単分子の吸着特性を多角的に捉える事が可能となります。
マイクロテック社では国際バイオEXPO（2005年5月18日、東京ビッグサイト）の製品出展ブース（東ホール41-32）にて、同製品の量産モデルの展示と、仕様発表を行う予定です。
株式会社マイクロテック・ニチオンについて
1989年、�蠧�音医理科器械製作所の分析機器製造開発部門が独立し、創業。フォトンカウンティング方式の微弱光測定装置「ルミカウンター」を開発し、製造販売を開始。その後、大学の研究者が研究に必要とするソリューションを製品化して提供する、理化学機器の研究開発型メーカとして、今日に至る。これまでに研究、開発した製品は、ルミカウンター、ゼータ電位測定装置、ホモジナイザー、凍結破砕装置、自動コロニーピッキング装置、集光式リング型照明灯、生体組織スライサー、独自方式の電気化学発光法DNAチップリーダの開発などがある。
この発表に関する、報道関係者のお問い合わせ先：
株式会社マイクロテック・ニチオン
大西 信弘
047-466-8186
microtec@nition.com
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