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ゲル切り出し装置 ゲルピッカー

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1次元、2次元電気泳動ゲル切り出し装置

アガロース、アクリルアミド、どちらにも対応します

コンタミフリー

チップ交換方式でコンタミフリーのGM-1
DNAフラグメント回収だけでなく、2次元電気泳動ゲルにも対応

GM-1は600万画素のカラーCCDカメラを搭載してあらゆる染色方法に対応したゲルピッキングシステムです。

従来のCNAフラグメントの回収作業においては長時間に渡ってUV照射を行う必要があったため、結果的にUV照射によるDNA 分解を避けることが出来ませんでした。GM-1ではUV照射は撮影時のみのわずかな時間のみとなっております。

もちろん、UV照射を受けながらの長時間作業は、作業者にとっても好まれるものではありませんでした。

←安価なチップの交換式によって完全コンタミフリーを実現 (写真は1次元電気泳動用のチップ)

更に、従来品ではタンパクなどで使用されているアクリルアミド・ゲルも薄い物に関しては切り出しを行えず、ある一定の厚さを保たなければなりませんでした。しかしGM-1では、精密、且つ特異的なロボットアームの動作方式によって、0.4mm程度の薄いアクリルアミドゲルから通常のアガロースゲルまでチップ交換方式でコンタミネーション無く切り出しを行うことが可能です。

現在、主流になっている輸入品は切り出し部分は洗浄方式のみとなっており、コンタミネーションを完全に避けることは出来ず、切り出し後のPCR作業等には不向きとされておりました。そこでGM-1では、安価なディスポーザブル・チップを用いることでランニングコストを抑えた「チップ交換方式」を採用し、コンタミネーション完全防止を実現しました。(チップはオートクレーブ可)

特長

カラー画像によるバンド自動認識機能の一例

カラー画像に対応した画像解析機能により、あらゆる実験でのゲル切り出し作業に対応できます。

単純な単色画像での画像認識

がピッキングを行う部分と認識した箇所


このくらいはっきりした画像でしたら、ソフトウェアが 100%バンドの位置を自動認識可能です。


バンドと切り出すチップのサイズに合わせて、それぞれのバンドに付き何カ所ピックするか、選択出来ます。(写真では二カ所)


コンピュータは、どのピッキングがどのバンドを切り出す作業なのか理解出来ているので、同じバンドを複数回ピックした場合は、同じマイクロウェルのアドレスに運ばれ、バンドを変更する時にのみ、チップの交換を行います。

カラー画像を利用したバンド認識

はマーカー
はバンド


カラー画像のRGB成分から、任意の色成分を使ってバンド位置を自動認識します。


この画像の場合は、マーカー色である赤を除外して、バンド色の緑のみを自動選択しているのが確認できます。


人の目では非常に見づらいバンドも見逃すことなく、確実に認識されているのがわかります。

作業後のゲル切り出し情報確認画面

どのバンドがどのウェルアドレスに移植されたか、簡単に確認出来ます。


移植順序は、縦、横、どちらにも対応しています。

2次元電気泳動のゲルにも対応


外部解析ソフトからピック位置のデータ取得も出来ます。

2次元電気泳動画像解析ソフトウェアからスポットデータを取り込めるので、2次元電気泳動ゲルのピッキングも可能です。対応ソフトウェアについてはお問い合わせ下さい。(お使いの解析ソフトが未対応でも、特注対応可能です。)

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