コロニーピッカーに関するQ&A
Pm-2シリーズは販売終了いたしました。 新型Pm3はこちらをご覧下さい。 新型コロニーピッカー Pick-in Master Pm3
Pm-2 本体外観イメージ |
■弊社新製品の全自動コロニーピッキング装置 Pm-2 の機能について、Q&A方式でお答えします。 コンパクトで高性能を追求したPm-2を同価格帯の他社製ピッキング装置と比べてみてください。 |
Fully Automatic
Colony Picking Machine |
Questions
- 24枚のシャーレ、マイクロプレートを全自動だと、場所をとらないか心配です。
- 洗浄後の残菌が気になるのですが・・・。
- ピッキング速度はどのくらいですか?(動画ファイルが見られます)
- コロニーの認識は、どのように行うのですか?
- シャーレからプレートに移動時の落下菌によるコンタミが心配です・・
- 本体の操作方法は?
- 1ピッキングごとに針を自動交換して完全にコンタミネーションを防ぎたい・・
- 1シャーレにつきピッキングする回数を設定したい。
- 24枚のオートフィーダーが必要なほどの規模でないのですが・・
- もし故障があったときの対応は?
Answers
24枚のシャーレ、マイクロプレートを全自動だと、場所をとらないか心配です。
24枚のマイクロプレート、シャーレを全自動というと、卓上に全てのプレートを配置するような巨大なシステムを連想されている方も多いかと思います。
弊社のPm-2では、写真のように着脱可能なスタッカーをシャーレ、マイクロプレートともに採用し、ここに積み重ねたものが自動的に一枚ずつピッキングに使われるようになっています。作業が終わると自動的に排出を行い、スタッカー奥側に積み重ねられて、次のシャーレ、マイクロプレートを供給しますので、無駄なスペースを極力減らした設計になっております。
更に供給、排出時には蓋の取り付け、取り外しも全自動で行います。(シャーレ、マイクロプレート共)移植時以外は蓋は閉められた状態ですので、コンタミも抑えられます。
洗浄後の残菌が気になるのですが・・・
洗浄槽は「アルコール」と「ブラシ付き精製水」の2槽、更にヒーターによる「熱滅菌」の3段階で行われます。ヒーターの温度は最高600℃まで設定可能ですので、滅菌に関しては問題ありません。更に、ソフトウェアの方でこれら3つの洗浄時間は個別に時間設定できますので、ユーザーの環境に合わせて作業時間を調整することができます。
1ピッキングあたりの速度は?
1ピッキング3.5秒の高速動作 |
Pm-2での2ピッキングの動作は 「シャーレ上でピッキング--→ウェル上に移植して針を振る--→ブラシによるアルコール洗浄--→アルコール洗浄--→熱滅菌」 といった手順で行われます。 Pm-2ではピッキングから移植までを3.5秒で行う速度を実現しました。丸一日の動作でも2〜3回の設定作業だけで、後は完全に自動で行います。 実際の動作をご覧になった多くのお客様がこの動作速度に驚かれております。 |
実際の動作をmpeg動画でご覧ください。(606kb) (注:ダウンロードに若干時間がかかります。) |
コロニーの認識は、どのように行うのですか?
Pm-2では、24bit (約1600万色)、高解像度カラーカメラを採用して、写真のようにはっきりとコロニーの認識に成功しています。
左写真のようにコロニーの輪郭も鮮明に認識するころができ、人間が見た物に近い画像認識が可能です。
フィルターなどを使わずに青白判定を行えますので、青コロニー付近の白コロニーはピッキングしないようにすることも可能にしました。
カメラの画素数が増えて、大型の150φmm シャーレも一度のカメラ撮影で済むようになったので、一枚のシャーレで何度も写真撮影と画像解析を行うタイプと比べると、無駄な時間が減って作業全体の効率が上がりました。
シャーレからプレートに移動時の落下菌によるコンタミネーションが心配なのですが・・・
卓上に全てのシャーレ、プレートを広げるようなタイプでは作業中以外のシャーレ、プレート上を針が通過時に菌体をそれらの上に落下させてしまうという「落下菌」の問題がありました。
Pm-2はワークスペースが本体のセンターにあり、作業前後のシャーレ、プレートはスタッカー内に格納されています。このため作業時にそれらシャーレやプレートの上は通過しないシステムになっていますので、落下菌の心配はありません。作業後は自動的に蓋をしますので、ここでも落下菌の心配を防いでいます。
本体の操作方法は?
動作中の専用ソフト(クリックで拡大) |
本体操作、画像認識の設定も全てPC上で行います。 Pm-2 は弊社開発の国内生産品ですので、ソフトウェアも完全日本語版になっております。ソフトウェアの方は通常のwindowsで動作します。 |
1ピッキングごとに針を自動交換して完全にコンタミネーションを防ぎたい・・・
ピンの自動交換はPm-2の標準機能になっております。Pm-2には96本のピンが標準でつけられます。
何回ピッキングする毎に針を交換するといった設定が出来ますので、1本ごとに針を交換といったことも出来ますし、全て使い切った後に繰り返し使用するかどうかの設定も可能です。
1シャーレにつきピッキングする回数を設定したい。
設定ウィンドウの一部分 |
可能です。作業開始前にパソコン上で1シャーレ上の最大ピッキング数が設定できますので、ここで任意の値に設定が可能です。ご覧のように、ピッキング最大数だけでなく、シャーレ交換と同時にマイクロプレートも同時に変えるかどうかも設定できます。 |
24枚のオートフィーダーが必要なほどの規模でないのですが・・・
スタッカー無しのタイプ (Pm-2s) |
Pm-2 には通常のタイプの他にスタッカー無しのタイプ(Pm-2s)もございます。1枚ずつにはなりますが、それでもPm-2の魅力である高解像度カラーカメラによる高いコロニー認識能力とロボットの高速動作等、基本的にはスタッカー有りのタイプと全く仕様は変わりませんので、お客様の使用規模に応じた選択が可能です。 |
もしも故障があったときの対応は?
Pm-2はハード、ソフト共に弊社開発の国内生産品ですので、消耗品の部品供給を含めもしものトラブル対応にも迅速に行うことができますので、安心して長期に渡りご利用になれます。将来的なバージョンアップなども、ソフトウェアは当ホームページ上からダウンロード可能予定です。