検量線の作成
ATP標準液を用いた検量線の作成
GeneLightに搭載されているATP濃度の計算機能は検量線が0点と2×10-10mol/l の2点間で引かれた簡易的なものです。そのため「RLU measurement Mode」で表示されるATP濃度は概算値となってしまいます。
拭き取り検査などの衛生試験では充分に対応する事が出来ますが、学術的な研究に用いるには精度が不足しているといえます。そこで正確な検量線を実際の実験系に近いかたちで求めておく事が必要となります。
その一例としてATP標準液と発光試薬を用いた検量線の作成方法を紹介します。
試薬
- ATP Standard(promega:F203A,1×10-7M)
- ATPフリーウォーター(東洋ビーネット:ATP発光キットLL100-1)
- 発光試薬(東洋ビーネット:ATP発光キットLL100-1)
器具
- ピペッター、マイクロチップ(滅菌済み)
- マイクロチューブ(滅菌済み)
- ラテックスグローブ
- 測定チューブ
操作
- ATP StandardをATPフリーウォーターで希釈しATP標準液を作成する。
(10×10-8〜10×10-11mol/lまで10倍希釈していく。) - GL55を起動し「RLUmeasurement Mode」にする。
- 測定チューブにATP標準液を100μL入れる(測定は低濃度から行う。)
- 発光試薬を100μL加えて軽くタッピングし測定する。
(発光試薬を加えたら速やかに測定する。) - RLU値を記録し検量線を作成する。
(対数グラフを作成すると直線性が分りやすい。)
Fig. ATP検量線の作成例
本Webページに記載されている弊社製各種装置の用途例(方法)には、特許が存在する場合がございます。実際に使用される場合にはその用途についての特許情報を十分に確認された上で使用されることをお勧めします。