生物発光・化学発光 測定事例
オワンクラゲの発光物質 イクオリンの測定
生物発光はホタルに代表される生物の行う発光現象です。ホタル等のルシフェリン-ルシフェラーゼ反応やオワンクラゲの緑色蛍光タンパク質
GFP を蛍光させるイクオリン(aequorin)など様々な種類があります。 緑色蛍光タンパク質GFP(Green Fluorescent Protein)はオワンクラゲの生体内でイクオリンと複合体を形成しており、細胞内のカルシウムイオンを感知する青色の発光を示します。 |
分注ポート付 ルミノメーターGL-200S |
この光をGFPが受け緑色蛍光を示すFRET (Fluorescence resonance energy transfer:蛍光共鳴エネルギー移動)によってオワンクラゲは緑色の発光現象を行います。
様々な改良型GFPがレポータージーンとして生物学分野で広く用いられています。また一方で、イクオリンも細胞内でのカルシウムイオン動態をモニターするカルシウムセンサーやレポータージーンとして用いられています。
イクオリンの発光は瞬間的に終了してしまうフラッシュ発光であるため測定にはGL-200SやNU-2500のような分注ポートを搭載したルミノメーターが必須となります。下図はイクオリンとカルシウムイオンの反応を経時的に測定したものです。わずか数秒で発光がピークに達し、10数秒後には終了していることがわかります。
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