会社紹介(製品今昔物語)
千葉県異業種交流融合化協議会
2008年11月
我が社の製品のことを、特にブラッシュアップという角度から幾つかの製品の特長や今後取り組む目標としている事などを紹介させて頂いたが、ここで製品のブラッシュアップについては一休みをして、誠に勝手ながら頭のブラッシュアップとでも言おうか、千葉県異業種交流融合化協議会について紹介させて頂きたい。
異業種交流については、大部以前のニュースに兄の薦めで昭和60年 (1985年)に異業種交流会へ入ったことを記したことがあったと思うが、既にその時から23年が経過した。昭和56年 (1981年) に中小企業庁の施策として、中小企業の互いの技術交流を行う「技術交流プラザ」が創設され、前記のように私は千葉県(に於ける)技術交流プラザ3期会に入った。15人ほどの参加メンバーは殆どが異業種企業の代表者で、それぞれの企業の技術シーズを活かした新製品作りを頭に描いて参加したようだ。始めは、メンバーの会社見学や旅行や食事などの交流などを活発に行ったが、物作りの提案が出ても、中々意見を一致させることが難しく、又事務局もメンバーの誰かが犠牲を払う事も重なって、次第に会合の回数も年々減り二期会と合流するに至った。そしてその会も企業参加代表者の高齢化などにより本年解散になった。
一方、昭和63年(1988年) 融合化法の施行に伴い、異業種企業が複数で行う新たな技術や製品開発の補助事業施策が発表され、(この様な情報をを知ることが出来たのは異業種交流会に入り千葉県や千葉県中小企業団体中央会との繋がりがあったからである)県内の大学の先生に指導頂き、又大学に出入りしていた画像解析技術を持った企業と融合化グループを作り、共同の製品開発と販路開拓を行うことが出来た。
2社の企業が、しかも大学の先生の指導で互いのシーズを十分発揮出来るテーマで、研究開発補助制度を利用して融合化事業を成功させることが出来たのはラッキーであった。
多数の異業種の企業がそれぞれ思惑を持って集まり一つの事業を成功させることは大変難しい。少なくとも始めから一部の企業の利益を考えた事業は成功しない。メンバーの異なる経営資源を十分に理解しているリーダーが全員を引っ張っていく事なしには成功はあり得ない。
当時の異業種交流会は解散し、新たなグループの結成と千葉県内のそれらの小グループを結集組織化した千葉県異業種交流協議会が、平成4年に千葉県中小企業団体中央会の指導と支援で発足した。そして、現在会の名称は、融合という文字を付けて、千葉県異業種交流融合化協議会と言う長い名前が付けられた。大切な意味合いをもった名称である。1号会員18グループ、2号会員28社、特別会員5機関で企業数は全部で280社・5機関となる。
研究事業として「水と環境に関するグループ研究会」・「農業交流研究会」・「IT活用経営研究会」の3つの研究活動が、それぞれ年4〜5回継続して活発に行われている。その他、セミナーや交流会も年5回ほど有り、互いが異業種なので本音で話せる中に刺激を受け、知恵を得、情報交換が出来る。産学官の連携の機会や知財の活用・保護についての指導を得られる。国や千葉県の中小企業への施策を判りやすく聞け活用できる。更に、良き企業・良き経営者・良き研究者・良き助言者・良き指導者・・との出会いがある。
我々は今、かつて経験しなかった未曾有の金融危機という厳しい経済情勢の荒波の中にいる。中小企業が1社で、幾重にも襲いかかる大波を避けることは不可能に近い。そのままでいれば、多くの企業が海の海蘊と化してしまうであろう。しかし、この協議会の会員企業の中には、既に沢山のピンチを経験しそれを乗り越えた企業の知恵があり、又どん底の中から立ち上がった企業の経験もある。それらの企業或いは多数の異なる業界の企業が交流し共に学び共に研究し助け合う場がこの協議会の中にある。
多くの読者には直接関係ない記事となってしまった様で大変申し訳なく思うが、多くの企業・経営者の方が異業種交流会に参加することをお勧めしたい。
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