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ライフサイエンス機器 3.その他のルミノメーター
2008年10月
発光測定機器の開発は、本田が米国AMINCO社のchemglow-photometerを取り扱った時から40 年を超し、今後も継続されるであろう本田自身のライフワークでもある。これまで、沢山の発光測定機器開発及び製造をしてきたが、先にも述べたように8年間のブランクがあり、他社に引き離された分を追いつき追い越すまでには、それを取り戻す事が容易ではないと感じている。
一般的に、発光現象は化学的な反応によって起こることが殆どと言えるので、機器開発以上に試薬開発がなくては、発光を利用した装置開発は先が進まない。以前は海外の試薬の販売もしていたが、現在は機器のみの製造販売となっている。その様なことを感じつつ、昨年度から、試薬に関する事業・研究を行っている企業や大学等と意見交換をしている。
千葉県産業支援センターの支援とNPO法人の協力を頂き、食品検査分野などでの発光測定法の活用利用について、調査し情報収集でき検討する機会を得ることが出来た。
また、2006年度にはNEDOの技術シーズ育成調査で「カラーイメージング発光検出法の創薬及び診断用の装置」に関し調査し将来の事業の基礎的情報を得ることが出来た。今までは、モノクロであるが超高感度カメラを用いた微弱発光画像解析システム「LUMI-BOX」を製造販売しているので、新たな方法で、近い将来に新たな市場へ向け備えることが出来た。
何れにせよ、試薬との相待った開発となり、試薬メーカーや関連の機関、或いは利用して頂く機関等との連携によって生み出していきたい。
- 日音医理科器械製作所時代に始めて製品化したルミカウンター1000は、光検出器(光電子増倍管)が受けた微弱発光を電流に変換し、アナログ信号のままフォトメーターで増幅して、電圧計で電圧値(発光量)を単位のない単位(RLU)として表していた。
- 元々ルミカウンター1000は、多様な発光の研究に対応できるように、光を測る測光部と電流を増幅するフォトメーターその他積算計や記録計などにユニット化していた。特に測光部は、目的により幾種類もの測光部を選択或いは特製していた。
- 現在は、ルミカウンタ1000に代わりルミカウンター2500が活躍している。基本的な考えは変わらずに、色々な使い方をされるユーザーに最も使いやすく、適切なデータが得られるように、ユニット化した形で販売している。
- 少量から大量のサンプル量に対応した測定では、サンプルセル(測定容器)を試料量に応じて取り替えることの出来るホルダーを付け、数十μlから十数mlほどの試料量にも対応できる。また付着性のあるマクロファージなどの貪職能測定などには、表面の発光だけを捉えるために、プラスチックシャーレのような容器を取り付ける事も出来る。
- 生きた細胞の活性を保ったままでの測定、各種ガスをパージングしながらの測定は、様々な環境を容易に設定できる設計思想である。
- 臓器還流で組織を生かしながら、そこから得られる一部の血液などの活性酸素の測定には、フローセルを用いて連続的にサンプルと発光試薬をセル直前で反応させ測定した事例もある。
- マイクロ(チップ)チャンバー内の発光測定、超臨界状態で起こる発光測定など様々な発光現象に対応できる事が、我々のルミカウンター2500に対するコンセプトである。
- そこで我々の営業は、先ず検討している研究者から、その用途・発光反応・試薬の混合・環境・測定容器・その他の条件を聞かせて戴き、予算にあった提案を行う提案営業を行っている。
- 新たなジーンライト(GL-200S)は分注器を別売とするが、発光の初期反応からをカイネティック測定でき記録解析できるタイプを販売することを前号で紹介したが、ルミカウンター2500も基礎的な研究解析を行う方にはなくてならぬ事であるので、同様の機能を様々な発光条件の中で観察・記録・解析出来るように、分注器は2台まで付けられる事ができる。
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