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ゼータ電位測定の応用

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薬剤開発

DDSキャリアのキャラクタリゼーション

 生体内での安定性確認、送達部位の環境での性状変化、薬剤の封入や吸着の評価などでゼータ電位や粒径が測定されています。特に生体内の環境を想定した緩衝液などには微粒子が含まれることもあり、キャリアと混入物とを選択的に計測出来るZEECOMでの測定が有効です。

 生体適合性が高く、薬剤の徐放出が可能な脂溶性薬物のキャリアとなる「脂質ナノエマルション(LNE)」はEPR効果によるがん組織への薬物送達への利用が期待されています。薬剤の封入による安定性の変化や、生体内でのタンパク質吸着の影響を評価するためゼータ電位測定が用いられています。


体外診断用微粒子の開発

 微粒子を利用した体外診断薬の開発では、表面の性状をコントロールした粒子を作成しする、測定対象を補足する物質やプローブなどを粒子表面に吸着させるなど、粒子表面の荷電状態が重要となる研究となります。

 免疫診断に用いる粒子は抗体の吸着性能を向上させるため、様々な表面処理が検討されています。各種のアミノ酸で処理し抗体感作に適した粒子の検討する際にも、ゼータ電位のpH応答性を指標の一つとします。また抗体感作後にブロッキングを行うことで、一定の性質を持ったLatex試薬を作成出来ていることが分かります。


 イムノアッセイ試薬の担体粒子を合成する際にも、表面の官能基を合成条件を変えることでコントロールします。Latex粒子の重合の際に用いる開始剤によって表面官能基が変化していることがゼータ電位のpH応答性や等電点から確認することができます。


※ アプリケーションノートをご希望の方は御問合わせ下さい。


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