ゼータ電位測定装置
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ゼータ電位測定
ゼータ電位測定装置 ZEECOMの測定結果は個別粒子ごとに測定時間が記録されており、アーカイブ画像の測定時間と照らし合わせることで、粒子の動きを再度確認することができます。またこのアーカイブ画像からゼータ電位の再測定を行うことも可能です。ここで特定粒子を目視で選択して行う、手動測定を組み合わせることで、個々の粒子データを取得し、ヒストグラムの分離したピークがどの粒子に由来するものなのか、測定エラーでないのか、などを判断することができます。
個別の粒子データとアーカイブ画像の活用で、自動測定時に現れたピークの分離などの原因の解明や、わずかに含まれる混入物の解析を行うことができます。
ゼータ電位の測定方法
測定方式 顕微鏡電気泳動・画像解析方式
微粒子を顕微鏡で観察し、電気泳動を画像解析によって追尾します。サンプルの観察状況や測定目的によって、ゼータ電位測定モードを選択できます。
リアルタイム測定
本体にセットされた測定セルのサンプルをリアルタイムで測定する標準的な測定方法です。
アーカイブ測定
リアルタイム測定時に保存した画像をもとに設定条件を変えた自動計測や手動計測を繰り返し行います。
自動追尾測定
個々の粒子を自動的に認識し、泳動している粒子の時間と個数を指定してゼータ電位を測定する機能です。泳動測定中の状態はモニタ上で個々の粒子を確認できます。自動測定モードでは、大量データの取得が容易に可能です。
手動追尾測定
手動測定では、モニタを見ながら測定を行います。スタートとゴールラインを設定し、粒子がライン上を通過するときにマウスをクリックして手動で数値を蓄積していきます(個々の粒子の電位が確認できます)。アーカイブ測定では画像上の粒子を直接選択して測定します。
- 手動測定が有効となる主なサンプル
- 沈降浮上が激しい粒子
- ブラウン運動や異形による明滅が激しい粒子
- 複数の粒子が混在しているサンプル
- アーカイブ画像より特定の粒子の再測定を行う場合
ゼータ電位 解析モードの一例
- ヒストグラム
- pH毎計測 (等電点)
- 流速分布
■20nm〜100μm(*)の粒子を測定可能です。
ZEECOMでは、独自開発の電気泳動セルに光を照射することで、溶液中に分散した粒子を光らせ、顕微鏡で捉えモニター上に映し出します。 さらに、電気泳動する粒子を追尾することで移動度およびゼータ電位値を算出します。 照射する光源に、散乱強度が高いレーザー光を用いることで20nm程度(*)の微粒子も、モニター上で観察され、ゼータ電位の測定が可能になります。 (*) 粒子によっては、粒子表面と媒質の屈折率の差が小さい場合、画面上での確認が困難な場合もあります。 |
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自動測定モード: 画像解析ソフトが個別の粒子を 認識して、泳動を追尾します。 |
■個別粒子のデータを取得、ヒストグラムで分布表示
ZEECOMは、粒子群の平均値や分布に留まらず、一つ一つの粒子のゼータ電位値をソフトウェアが記録します。 テキストで保存された一つ一つの粒子のゼータ電位値は、エクセルなどの表計算ソフトなどにも簡単に移行できます。従って、ゼータ電位の分布の詳細なピーク解析などさらなる分析も可能となります。 また、個別粒子のゼータ電位値を取得することができるので、一次粒子、二次粒子が混在する場合でも、それらをモニター上で区別し、一次粒子のみを任意に選択してデータを取得することが可能です。 |
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個別粒子の ゼータ電位ヒストグラム |